しづき



「なに、したの…」


「汐月はぼくのってしるしつけたの」


「しるし?」


「そ。汐月は永遠にぼくのだから」




痛みを刻まれた部分を、つぅとなぞられる。



背中が小さく震えた。



永遠にって…私、1ヶ月で解放されるんだよね?



私の瞳に応えるように、男は妖艶な笑みを深める。


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