しづき
「えーじゃあ…うーん。
あ、汐月ちょっと座ってて」
「え?は?」
白はさっさとリビングを出ていってしまった。
なんなの?もう。
私はしぶしぶと言われた通りイスに腰掛ける。
すると、2分も経たずに白は戻ってきた。
その手には何やら四角い袋のようなものが握られている。
「汐月、動かないでね」
「なにする気ですか…」
白は楽しげに袋から中身を取り出すと
ペタッと私の右の鎖骨に何かを貼り付けた。
「くすぐったいです…」
「あと少しだから我慢してね」
そしてまたペタッと貼り付けられるなにか。