しづき
「よーし、できたよ汐月」
白が嬉しそうに鏡を向けてくる。
映ったのは、私の鎖骨に貼られた
『しろ』というボディシールだった。
「ちょっ、これ…」
「焼印がダメなんでしょ?
じゃあシールならいーよね」
一気に顔を近づけられ、シールの部分を舐められる。
「んっ…」
突然の感覚。
温かい舌がぬるりと這って、背筋がゾクッとした。
「安心して。このシールはなかなか取れないから。むやみに傷つけない限り長い時間ぼくを感じられるよ」
愛おしそうに吸われて、舐められて
最後に唇を押しつけられた。