しづき




中に入れば、白がベッドの端っこでちょこんと座っていた。



膝を抱えて、大きな体を丸く縮めている。




「……汐月」



私に気がついた白は顔を持ち上げこちらを向いた。



顔色をうかがうような、不安げな瞳が揺れている。



一方私は、その姿を一瞥するなりスタスタと白のもとへ歩いていく。



「し、しづき…?」



すぐ目の前に立った私に動揺を見せる白。


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