しづき





翌朝



ふたりして同じ場所にガーゼを貼って、向かい合わせで朝食を食べていた。



白はおそろいのガーゼが嬉しいのか、市販のおにぎりを食べる私を終始愛おしそうに見つめてくる。



「…食べないんですか」


「汐月がかわいくて胸いっぱい」


「そーですか…」



噛み合っていない会話も慣れたもの。



気にすることなく、最後の一口を頬張った。



食事を終えて、歯磨きをしたあと



リビングのソファに座れば、白が隙間無くくっついてきた。



「汐月…すき」



甘えるようにうっとりと目を閉じている。



長いまつ毛は白肌にほんのりと陰を作っていた。


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