あたしのだから!
「だって岩手県に住むんでしょ?
会えないじゃん…」

「ずっと岩手にいるわけじゃないよ。
こっちにも帰って来るし」

その言葉に嬉しくなったが、椿季の言葉を思い出す。

「でも会うのはもう止めた方がいいと思う」

「え、なんで?」

「…付き合ってもないのに…こういう事してるの、なんか違う気がして」

「何を今更」

貴文は笑ってる。

思えば、いつもそうだ。

あたしに彼氏が出来た時は、貴文と関係を持ってなかったが、貴文は違った。

彼女が出来ても、あたしとそう言う事をして…、その結果、妊娠した。

「…そう、だよね」

あたしは笑う。

…椿季、ごめん。
やっぱり貴文とバイバイ出来ないや…。
< 24 / 35 >

この作品をシェア

pagetop