あたしのだから!
「なな、結婚したら貴文君と会う事はやめるんだよね…?」

「いや、会うよ?」

椿季、『なんで?』って顔してる…。
幸の事、言わなきゃいけないかな。

「椿季、実はね…」

あたしは椿季に全てを話した。

全てを聞いた椿季は、小さなため息をついた後、

「わたしはななの気持ちはわからない。
中絶するのは、その人の自由だから、わたしがとやかく言うのはおかしいけど、でも中絶した事をまるで武勇伝みたいに話すのはどうかと思う」

きつい言葉を放った‐。
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