あたしのだから!
でも…、もし、万が一、孝文の言う通りだとしたら…?

ライバルは1人でも減った方がいい。

「あたし、加古さんと仲良くなるっ」

「は、なんで?」

今度は孝文が嫌そうな顔をする。

「孝文さ、自覚ないかもだけど、モテるんだよ…?
彼女は不安なんですっ!」

「だからって仲良くならなくても…」

「ライバルは1人でも減った方がいい」

あたしの顔を見て、孝文はビビってる。

「ななちゃん、目が笑ってないよ…?」

「いいから、あたしに任せて!」

あたしは笑った。
< 9 / 35 >

この作品をシェア

pagetop