俺様ヤンキーは溺愛王子
数分後、龍基の足が止まったから前を見る。
「ついたぞ。」
「えっ、どういうことですか?」
目の前には豪邸のような家があった。龍基はキョロキョロしている私に一言だけ言った。
「早く入れ。俺のうちだ。」
(えーーー!!)
驚いて何も言えない私をおいて入っていく、龍基は町1番の豪邸に住んでいたのだ。

「お邪魔します…。」
うちとは比べ物にならないくらい大きな家の玄関。真っ白ですごく綺麗。
「俺の部屋に行く。」
私は龍基の言葉にうなづくしかなかった。
階段を登って2階に行く。途中、お手伝いさんみたいな人がいっぱいいて、すごさを改めて思い知る。
「入れ。」
大きなドアが開き、龍基の部屋に通された。その部屋だけでもうちのリビングより大きい。

「そこに座れ」
龍基は絨毯がひいてあるゆかを指している。私は言われた通り、ゆかに座った。
龍基は私の隣に腰掛けながら言った。
「お前に1度見せておかないといけないと思ってな。驚かせたか?」
私の顔の覗き込みながら心配しているような顔で聞いてくる。
私は首を振った。
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