俺様ヤンキーは溺愛王子
「龍基も座ってていいのに。いつも手伝ってくれるんだから。」
琴羽さんが龍基くんに微笑む。
「姉貴、やめろって。結菜に聞かれるだろ。」
恥ずかしがって顔が赤くなる龍基くん。私はそんな姿を見て可愛いと思ってしまう。

(本当に仲がいいんだな。)
おしゃれで優しい琴羽さん。
カッコよくて落ち着きがある輝叶さん。
可愛くて周りをよく見てる瑠々ちゃん。
家族思いでカッコよくて優しい龍基くん。
理想の兄弟って感じ。

楽しそうに話している様子を見ているといつの間にか微笑んでいた。
「ねぇ、結菜ちゃん。」
声をかけられて横を向くと琴羽さんがいた。私に目線を合わせてしゃがんでくれる。
「どうしましたか?」
「何かあったらいつでも言ってね。龍基のことでも他のことでもいいから。」
あたたかい笑顔で微笑む琴羽さん。

「ありがとうございます!琴羽さん。」
私も笑って頭を下げる。
「ううん。こちらこそありがとう。結菜ちゃんと一緒にいたら龍基、嬉しそう。」
琴羽さんが龍基くんを見る目は優しくて大切だということがすごく伝わってきた。
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