俺様ヤンキーは溺愛王子

「見せてみろ。」
部屋でベッドに座らせられて龍基くんは私の足を見る。
「もう、痛くないから大丈夫です。ありがとうございます。」
私は立ち上がって目線を合わせる。

龍基くんは私の言葉を聞くと目をじっと見つめてきた。
「どうしたんですか？」
首をかしげて聞くとムスッとした顔になる龍基くん。

「結菜。お前、敬語になったりタメ口になったり、どっちかにしろよ。」
ムスッとして軽くため息をつきながら私を見つめてくる。
「すみません…。」
自分でも気にしていたことだったからちょっと落ち込む。

しょぼんとしてうつむいていると
「ふっ。」
龍基くんがふきだしていた。

私がえ？っと思って龍基くんの
顔をのぞき込むと
「お前、ほんと表情に出るな。面白い。」
とケラケラ笑っていた。

無邪気なその笑顔に見惚れてしまう。心臓が音を立てて鳴っている。ドキドキしてしまう理由にちょっとずつだけど気づき始めている。
そろそろはっきりさせないといけない。