俺様ヤンキーは溺愛王子
「佐藤、明日の放課後、またここに来い。お前はもう俺の彼女だ。」
知られてないはずの名前で呼ばれたけどそんなことを気にしている余裕なんてない。

「俺の名前は八神 龍基(やがみ りゅうき)。じゃあな。」
「はっ、はい。」
勢いに飲まれてついうなづいてしまう私。
すでに後悔に押しつぶされそう。

(明日からどうなるんだろう。私の人生はどうなってしまうんだろう。)
15歳にして人生が不安になった。
(はぁ)
龍基が去っていったあと、私はため息をついて下を向いたまま、とぼとぼ家へと帰った。
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