俺様ヤンキーは溺愛王子

『もしもし、結菜。どうした？』
心配してくれているような声。

「ふーくん、ごめんね。ちょっと話したくて。」
『全然いいけど。結菜のお母さんたち、また仕事？』
「そうなんだ。話し相手ふーくんしかいなくてさ。」
『で、どうしたの？』
「それが…」
私は八神　龍基のことを話した。

話し終わるとふーくんは
『そんな勝手なんだ。龍基ってやつ。』
と言った。
私が話したことに対してふーくんは怒っていた。私のために怒ってくれる友達がいてくれて心の底から安心する。

『結菜は付き合うの？龍基と。』
「いやだけど私が言っちゃったんだもん。仕方ないじゃん。」
そう言うとふーくんはため息をついて
『結菜のそういうところ。すぐがまんして背負おうとする。俺は心配だよ。』
と嘆いた。