キラキラ【完】
「てか、お前騙されてんじゃね?なんか大丈夫かそいつら。莉子に何かしようと企んでるんじゃねーだろうな。」
嫌悪感全開で、眉間に皺が寄っている。
「そんなわけないじゃん、何言ってんの。」
今まで実際、何がされたことないし。
…キス以外。あれだってきっと事故みたいなもの。
それにシリウスのみんなにとっては、わざわざ私と絡むメリットなんて一つもないはず。
「大体、コンサート終わりに家に泊まったとか、看病しに行ったとかお前もうちょっと男に対して警戒心持てよ。」
そのお説教は真剣そのもの。
たしかに、星護の言う通りだとおもう。
私だってしゅんくんじゃなければ、そんなことはしていないと思う。
テレビでの真面目で誠実なキャラが、本当の性格だと分かっているから。
「…しゅんくんはそんなことしないもん。」