キラキラ【完】
「なんでそんなに焦るんだ。もしかして好きなのか?」
私の肩に回るしゅんくんの腕が少し強くなった気がした。
反動で近くなる顔。
「い、いや、」
近すぎて、体が仰け反ってしまう。
「じゃあ告白でもされたのか?」
話の内容など把握できないほど、動揺する私にしゅんくんが畳み掛けるように質問を繰り返す。
「ええ、え、ゴホッ」
あまりにも図星すぎる質問に、わかりやすく反応してしまう。
「されたのか?」
グッと目に力が入ったしゅんくん。どこか怖いその表情。
なんでそんなに焦ってるの。
「ど、どうしてそんなこと聞くんですかっ?」
「…分からん。…す、すまん、変なこと聞いた。忘れてくれ。」
私のその問いに突然冷静になったのか、ハッとして普段通りのしゅんくんに戻った。
…なんだったの?