キラキラ【完】
「莉子ちゃん?大丈夫?」
「え?」
「やっぱりコンサートのときから様子が変だよ?何かあったの?」
心配そうに、見つめてくる花奏ちゃんに心が痛む。
こんなにいい子に嘘をつき続けるのはとても辛い。
「な、何もないよ。心配かけてごめんね。」
あからさまに元気がなくて、いつも通りに振る舞うことができない自分に嫌気が差す。
「うん、言えないことならしょうがないけど。何があっても、私は莉子ちゃんの見方だからね?」
『何かある』のは花奏ちゃんにはお見通しだったみたい。
「花奏ちゃん、ありがとう。」
優しく微笑みかけてくれる花奏ちゃん。
本当にいい子で、可愛い。