キラキラ【完】
商店街はどうやら花奏ちゃんの地元にあるらしく、歩いて5分ほどの場所だった。
昔からあるような雰囲気で、人もまばらで、若い人もあまりいない、地元の人しか来ないような商店街だった。
「ああ!ほらいる!しゅんくんっ。やばい!どうしよう!かっこいいー!」
花奏ちゃんの指差す方を見ると、そこには人気の芸人さんと、しゅんくんの姿。
シリウスみんなじゃなくて、一人の仕事なんだろうな。
まだロケが始まる前なのか、カメラのセッティングや、マイクの取り付けをしてる段階だった。
「早く来てよかったね!全然見に来てる人いないじゃん!」
年齢層が高めの商店街だからなのか、しゅんくんがいてもあまり人が群がってない様子だった。
一ヶ月ぶりに見るしゅんくんの姿。
相変わらず胸が鳴る。
でもなるべくバレないように、気配を消す。