キラキラ【完】
「お前たちは今大事な時期だ。
一緒にいるところを万が一、撮られたりしたら終わりだ。…誰かと色恋沙汰になっても困る。白木さんには事情を話して、理解してもらった。だから、瞬。もう会わないように。」
その『誰かと色恋沙汰』は完全に瞬に向けられている言葉だった。
「なんだよそれ。りこぽんに『もう会うな』って言ったんですか?」
「そうだ。」
遠藤さんの洞察力に感心する。全部お見通しなんだな。
マネージャーの中でもたくさんの人を担当してきた遠藤さんは、シリウスのマネージャーの中でも司令塔のような存在。
自分の担当の心情の変化なんて、すぐにわかるんだろ。
「わかりました。迷惑かけてすみませんでした。」
今までずっと黙って話を聞いていた瞬がそう言った。
全てをもともと知っていたかのように、すんなりと受け入れた。