キラキラ【完】
「せ、星護、ありがと。」
「おう。何もされてないか?」
心配そうに見つめて来る星護。
「う、うん、大丈夫」
「ならよかった。てかもう時間だし交代しようぜ」
「うん。」
ハッと時計を見ると、もう13時を指していた。
いつの間にこんなに時間が経ったのか。
さすがにメイド服は脱ぎ、制服に着替えて星護と廊下を歩く。
いつもの学校とは比べ物にならないほどの活気。
廊下だって綺麗に飾り付けされていて、人の波がすごい。
「あー、腹減ったぁ」
「2組の焼きそば食べに行こうよ!」
美味しいってさっき交代した子が言ってた。
「2年の着ぐるみカフェも面白そうだよなぁ!」
あらゆるところから、美味しそうなにおいが漂って来る。
二人してパンフレットに載っている校内地図を見て、話す。