キラキラ【完】
「…そうかもしれないな。制限することが正しいことではないかもしれない。」
それで瞬が笑っていられるなら、絶対その方がいいと思う。
「あの二人を俺たちで守りましょう?本当に好きな人に出会えたのに、引き裂かれるなんてあんまりだと思います。」
その言葉に遠藤さんの表情が緩く、優しくなるのがわかった。
きっと遠藤さんもどうすればいいのか、ずっと悩んでいたんだと思う。
こうしてずっと制限されてきたのも、俺たちのことを思ってこそ。
「…遠藤さんには本当にいつも感謝してます。」
感謝なんて言葉じゃ足りないほど、日々お世話になっているんだ。
「俺もシリウスには感謝しかないよ。今から瞬に謝って来る。」
明るい表情で喫煙室を出て、瞬のいるはずのリハーサル室へ向かう。