キラキラ【完】
目をキラキラ輝かせながらご飯を食べてくれる莉子。
ファンになってくれた理由を聞くと、嬉しそうに話す莉子に夢中になった。
推しである俺とこうしていることに罪悪感を抱いている莉子を見て、本当に心が綺麗なんだと感心した。
たしかに思い返せば莉子は自分から連絡先を聞いてきたり、会おうとすることも一切なかった。
今まで俺たちの名前を使って近づいてくる人や、なんとか関係を持とうとするファンの人たちにたくさん出会ってきた。
そんな人たちとは正反対の位置にいる人物だ思った。
純粋無垢で、何も汚れていない。
何度あっても恥ずかしそうに俯きがち。
柔らかい声、あどけない仕草。なぜが目が離せなくなった。