キラキラ【完】
それから怒られるのを覚悟してロケに戻ったが、森本さんがなんとかうまくスタッフの人に説明してくれていて、何事もなかったかのようにロケを進めることができた。
その2日後の全体ミーティングで知った事実。
遠藤さんが俺と莉子が会うことを阻止しようとしていた。
なんとなくあの莉子の態度が腑に落ちた。
メンバーのみんなは必死に抗議してくれているが、俺は全く歯向かおうとは思わなかった。
俺が今一番大切にするべきなのか、ここまでみんなで作り上げてきたシリウス。崩すわけにはいかない。
結局俺はみんなと莉子を巻き込んで、乱しただけだ。
会わないって言った莉子の気持ちを考えると、夜も眠れなかった。
痛くても、叶わないと分かってても忘れられない。