キラキラ【完】
「まあまあ怒らないでくださいよー!
りこぽん、この人は遠藤さん、俺らのマネージャー。」
紹介されてもなお睨まれっぱなし。
喉の奥が詰まる。
マネージャーさんだったんだ。一見怖いおじさんだけど…。
「は、はじめまして。あのすみません。」
「君が謝ることはない。どうせうちの健一が無理言って連れて来たんだろう。」
少し申し訳なさそうな、顔をする遠藤さん。
いつもけんけんのマイペースで突拍子もない行動に振り回されてるんだろうな。
「遠藤さん顔は怖くて睨んでるみたいだけど、この顔がベースだからあまり気にしないでね!」
すっごくナチュラルに失礼ことを言うけんけん。
ガチャッーーー
「おつかれー」「おつかれさまっす。」
声を連ねて入ってきた人物に目を向けて、思考が停止する。
ガタッンーー
突然力が入らなくなり、腰を抜かしてしまう。
「ちょ、りこぽん大丈夫!?」
すかさずけんけんが声をかけてくれる。