キラキラ【完】
シリウスのメンバー3人に囲まれている状況にまたもや言葉が脳から抜けて行く。
続々と入ってくるスタッフの人たち。
そのあまりの多さに、びっくりする。
発声の仕方を忘れて、戸惑う私に追い討ちがかかる。
「お疲れ様です。」
何度も何度も、テレビ越しに聞いたこの声。
ただでさえ緊張状態なのに、さらに身体が動かなくなる。
三回目の対面にしてもなお心臓が爆発しそうにうるさい。
やっぱり推しには特別反応して、硬直する身体。
「おつかれー、瞬。」
「おう。」
けんけんにニコリとしたあと、その隣にいる私に焦点が当たるのがわかる。
少し驚いたような顔をするしゅんくん。
今日もカッコいい。
喉の奥が熱くなり、体が震え、見ることもできない。
「なんで君がここに?」
見つめられる目が熱い。
またクラクラしてきてしまう。
三回目の遭遇にして、慣れない。