キラキラ【完】



約二時間ほどに及んだ、打ち合わせも終わった。



一気に力が抜ける。




「りこぽん、お疲れ様。」





終わってすぐけんけんが声をかけてくれる。





「あのっ、私ただのファンなのに出しゃばった発言しすぎて…すみませんでした。」





ああ、なんかあの空気を思い出すだけで今でも泣いてしまいそう。




「そんなことはない。」





そう声を出したのは、隣に座っていたしゅんくんだった。




「え、」



「スタッフとメンバーだけでは考えられない提案がたくさんあった。

普段から俺たちのことを見てくれてるからこそできる意見だったと思う。


それを今回このツアーで取り入れることができるっていうのは、シリウスにとてもプラスになると思うし。

だから、白木さんが落ち込むことはこれっぽっちもない。」




泣きそうな私の心情を察知してなのか、優しく諭すようにいうしゅんくん。




しっかりとじっと目を見て話してくれる。




きゅんと胸が苦しくなる。




…この人を推していてよかった。


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