キラキラ【完】
り、莉子なんて心臓に悪すぎる。
全世界の莉子が滅びてしまうほどの爆発力があるよ。
「瞬、今日飯食って帰らね?」
そんな私のドキドキなんて他所に会話を続けるおふたり。
「あー悪い、今日は練習してから帰るわ。」
「またか?明日も朝早いんだし、身体壊すなよ。」
「おう、さんきゅ。」
練習って、振り付けとかなのかな。
そういえばさっきここに来る前に、レッスン室と書かれた部屋が何部屋かあったような気がする。
「莉子も、今日は健一の無茶振りについて来てくれてありがとうな。」
ポンーーー
「っ、!」
そう言ってにこやかに爆弾を落として、去っていってしまったしゅんくん。
あろうことか、しゅんくんの手が私の頭を撫でた。
え、今の何!?
わざと?もしかして私弄ばれてる?
莉子って呼ばれるだけでもキャパオーバーな心臓。
それに加えて、触れられるなんて、予想もしていなかった行動に思考回路は停止する。
バクバクと暴れ出す鼓動は限界を迎えそうだ。
「りこぽん、魂抜けてるよ?」