キラキラ【完】
好きだってことが言えなかった
8月14日(日曜日)
あれから約2週ほど。
今日は地元の夏祭りの日。
花火もあがるし、毎年はすみんと浴衣を着て来るのが恒例になっている。
紫の浴衣をきているはすみんは今日もとても綺麗。
ちなみに私は白地にピンクの模様の浴衣。
ちょっと子供ぽかったかなぁ。
「え、事務所に行ってツアーの構成考えた!?」
二人でかき氷を食べながら人混みを歩く。
「ちょ、はすみん声でかいって!!」
こんな人混みなのに、誰かに聞かれたらどうするの!!
地元だし、知り合いだらけのお祭りなのに。
「ごめんごめん。」
「…で、けんけんの連絡先も交換した。」
すごく小さな声ではすみんにしか聞こえないように言う。
「え!?!?」
かき氷を思わず落としそうになっているはすみん。
ファンでないはすみんでさえこの反応が出ちゃうほどの、大スター。
はすみんのキャラが崩壊してる。
「…あんた、どうなってんの?」
「私が聞きたいよ。…こんなのはすみんにしかいえないし。」
独特な悩みすぎるよね。
必死に話しすぎて、かき氷溶けてきちゃった。