キラキラ【完】
花奏ちゃんとたくさん語ったあと、一人で地元の駅前を歩く。
…興奮して今日もたくさん話したな。
シリウスは今日もかっこよかった。あー、私本当にあの人たちに会ったんだ。
余韻に浸りながらボーーと歩く、この時間もツアー終わりならでは。
ドンーーーー
「あ、すみませ、」
ぼーっとしすぎて、歩いている人ぶつかってしまった。
「いってえ、どうしてくれんだよ。」
当たってしまった相手はとても強面なお兄さんだった。
金のネックレスが輝いてる。
「あの、ごめんなさい、わざとじゃなくて」
怖くて震え出す体。
何かされても避ける術も持ち合わせていない。
「いや、責任取れよ。」
現在夜中12時、駅前とはいえ人通りは少なく、この状況に絶望した。
腕を荒々しく引っ張られてしまう。