キラキラ【完】
はっと携帯を取り出すが、充電とっくに切れてるんだった。
近くに星護の家があるけど、時刻は既に12時を回っているし、さすがに行くこともできない。
「…俺たちのツアーでここらへんのホテルは全部満室だって、聞いたけど。」
さらっと衝撃の事実を告げるしゅんくん。
「え、そうなんですか?まあなんとかします!」
こうなったら、二駅分くらい離れているはすみんちに歩いていくしかないかも。
「そんな、ほっておけないだろ。」
真っ直ぐ見つめてくる目につい逸らしてしまう。
「ほ、本当に大丈夫です。」
「何の根拠があるんだ。」
「…ないです。」
「俺の家に来るか?」
「え?行きません!他のファンの人に悪いです!」
「…じゃあどうするんだ。しょうがないだろう非常事態だ。」
ムスッと眉を顰められる。
声色が少し怒っているのがわかる。
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