キラキラ【完】
『あ、りこぽんー?もう家で一人かな?』
電話の相手はまさかのけんけんだった。
連絡先を交換してから始めてきた電話。
「…あ、はい、」
ここでまさかしゅんくんの家にいるなんて、本当のこと言えない。
『今日来てくれてありがとー!すぐ分かったよ!』
電話の向こう側、テンション高く話すけんけん。
「嬉しいです!」
『りこぽんのアドバイスのおかげですごい評判良くってさ!!SNSでも今回のツアーが良いって、すごく話題なんだって!!』
それが本当だとしたらすごく嬉しい。
とっても微力だけど、一応提案させてもらったわけだし。
「本当ですか?良かった〜」
思わずこぼれる笑み。
『だから今度お礼として、雑誌の撮影見学においでよ!』
「え、そんな、」
お礼しないといけないのは、私の方だ。