キラキラ【完】
9月11日(日曜日)
それから雷と雨は嘘だったのかのように治まり、お互い寝室とリビングに分かれて就寝した。
…緊張し過ぎて一睡もできなかったけど。
しゅんくんの香りに包まれて、寝てるわけなくない?
結局、寝室で寝させてもらったし。
同じ布団に入るなんて、鼻血が出そうになってしまったことは秘密。
時刻は朝の7時。
なにやらリビングの方で、がちゃがちゃと調理器具を触る音がする。
…どのタイミングで起きるべきかとても迷よう。
ベットから降りて、そばにあった鏡で自分の姿を確認する。
髪を整えて、表情を作ってから意を決して寝室を出ると、リビングにはとてもいい匂いが広がっていた。
「お、おはようございます」
「おはよう。」
おっふ。
朝イチのリアルしゅんくんは刺激が強い。
朝からビジュが良すぎる。
しかもメガネ姿!
レアすぎる。オタクとして写真を撮りたい衝動に駆られるがグッと我慢する。
キッチンに立っているしゅんくんの側には、美味しそうな朝食がズラリと並んでいた。
「これ、」
「ああ、朝ご飯。作ったから食べよう。」