キラキラ【完】
いやいやいやいや、ご褒美がすぎるよ。
本当に私は前世でどんな徳を積んだんだ!!
「ほ、本当に料理上手なんですね」
最近料理することにハマっているって、この間テレビで言っていたことを思い出す。
5年前の雑誌では一切料理はできないって言ってたのに、健康管理のために料理を始めたらしい。
「ふっ、そんなことまで知ってるなんて本当に俺のこと好きなんだな。」
フワッと笑い、垂れ目になる。
しゅんくんの周りに花が咲くように明るくなる。
痛いほど締め付けられるの胸。
ずるいと思う。
出来上がった美味しそうな朝ごはんを一緒に食べる。
推しと向かい合って、朝食なんて、なんて夢シチュエーション。
「ん、美味しいです。」
こんなに美味しい鮭は初めてかもしれない。