キラキラ【完】
3度目の訪問。
一応、スポーツドリンクとかゼリーとか、いろいろ買ってきた。
マンションにつき、オートロックのため、入口の前にあるインターホンで部屋番号を呼び出す。
ドキドキするのは変わらない。
『はい。』
意外とすぐに出たしゅんくん。
「あ、白木です。」
『え、なんで。』
少し声のトーンが下がったのがわかった。
心がちくりと痛む。
「けんけんから聞いて、来ました。」
どうしよう、迷惑だったかな。
もしかしたら、しんどいから放っておいてほしかったのかも。
『はあ、あいつ。』
心底めんどくさそうな声。
「…あ、あのっ。迷惑でしたよね、すみません。帰ります。」
けんけんに頼まれたからって出しゃばりすぎたかもと、落ち込む。
『違う、そうじゃない。入って。』
そう言われて、開いたオートロックの扉。