キラキラ【完】
「でも看に来てくれてうれしい。ありがとうな。」
ぽんと頭の上に置かれた、しゅんくんの手。
驚き思わず見上げた刹那、目が合う。
熱のせいかいつもよりもとろんとしている目からも、男らしい筋張った手からも熱が伝わって、そのまま倒そうになる。
こんなの耐えられない。
「あ、あのっ。何か食べましたか?」
自分の動揺を誤魔化すように、話す。
静まれ、心臓。
「…いや、何も食べてない。」
少しばつが悪いような表情。
「私、おかゆ作るのでキッチン借りてもいいですか?」
ちゃんと材料だって持ってきた。
「おう。」
「じゃあゆっくり寝ててください。出来たら持っていきます。」
そう言って、さっそく料理に取り掛かる。
…すごい、調理器具もいっぱいあって、きちんと料理しているのがわかる。