キラキラ【完】
どういうことだろうと頭で一生懸命に考えるけど、答えは一つしか出てこなくって。
え、星護が私のこと好きってこと!?
物心ついたころからずっと一緒で、兄妹みたいに育ってきて、お風呂だって一緒に入っていた仲なのに。
「ええ、」
やっと出た声は、蚊の鳴くような声だった。
星護の表情を見てもこれまでにないくらい、真剣そのもので、冗談だとは一切思わなかった。
しばらくの沈黙を破ったのは星護だった。
「そんな困ったような顔するなよ。傷つくだろ。」
どこか切なそうに、今にも泣きそうな星護の声に、胸が苦しくなる。
街灯に照らされた星護の表情は、だんだん暗くなっていく。
「ごめん。」
「謝るな。もっと傷つく。」
夜の風が冷たく吹く。
「い、いつから、私のこと、」
「そんなことわかんねー。物心ついたときから。」