キラキラ【完】
私は背中しか映らないから、カメラに背を向けている体勢になっている。
よかった。今わたし相当やばい表情してると思う。
パシャーーーー
「瞬、莉子ちゃん見つめて」
「はい。」
その瞬間捕らえられる私の瞳。
その視線にどきどきする。
どこか優しいその目に、逃げるように視線を逸らす。
私の思いがこのまま伝わりそうで怖い。
「莉子も、俺のこと見て。」
しゅんくんが動くたび、心臓が酷くうるさくなる。
視線を逸らすこと1秒、しゅんくん以外を見ることは許されなかった。
そんなことを言われて、キスもされて、もうだめだ。
パシャーーーー
「はい、莉子ちゃんの肩に腕回してー」
その声と同時に、私にまわされるしゅんくんの長い腕。
身体が震え始めるのがわかる。