キラキラ【完】
本当にこの人はこの間弱っていたしゅんくんなのか、タキシードを着てるせいかいつも以上に凛としている。
こんなビジュがいい推しを目の前に、私は倒れてしまいそう。
立っていることがやっと。
「莉子震えすぎ」
困ったようにいうしゅんくん。
こんな至近距離で、話さないでほしい。
震えてる間もありえないくらい切られるシャッター。
「だって、」
この三文字の反論が今の私には限界だった。
自然と下がっていってしまう視線。
パシャーーーーー
「いいねえ〜」
とてもご満悦な様子の佐伯さん。
「莉子ちゃんも瞬の肩に腕回してみて」
次々と落とされる爆弾発言に、もうついていけない。
頭では理解していても、もうどうにも身体が言うことを聞かない。
「違う、こう。」
そう言って、私の腕をもち、自分自身の肩に置くしゅんくん。
こんなドキドキさせて。
私死んじゃうよ。
けんけん、一生恨んでやる。