真冬の花


「羽菜さん!!」


突然の冬真くんの声。

あれ…?

お店の制服にエプロン。


「遅くなってごめん!俺、今から入るから」


「えっ、冬真くんが!?」


「店長から電話もらってさ。羽菜さん一人だって聞いて」



あたしは安心からフッと力が抜けて。

「ごめんねぇ。ありがとう…」


もう、泣けてくるよ…


「しょーがないって!一人で頑張ったな!!」



うぅ…冬真くん優しすぎる。


どっちが年上なんだかわかんないよ。




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