真冬の花
恋の蕾


突然、意識してしまったあたしは、

平静を装うのに精一杯。


手を繋ぐ、という行為にも、いまさらながら緊張して。


…だけど


離したくなくて。



こんなふうに思ったのも冬真くんが初めて。


今まで、無防備に接してた自分が恥ずかしい。



そんな事を考えてたら、


もう家の前。




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