真冬の花
「…どうして、冬真くんがここに…?」
方向が違うはず。
「…俺、羽菜さんが風邪で休んでるって店長から聞いて…。どうしても気になって」
「迷惑だとは思ったんだけど、気付いたら羽菜さん家に来てて…」
そんな事言われたら
あたしはもっと期待しちゃうよ…
「そしたら…外に羽菜さんがいるんだもん。驚い…」
「……好き…」
「え………ええっ!?今なんて……わぁ!羽菜さんっ!!」
驚いてる冬真くんの顔を最後に
あたしの記憶は
そこで途絶えた。