真冬の花

あ〜疲れた。

おもいっきり伸びをする。

疲れたけど…なんか充実感。


わ…もうこんな時間だ。


「羽菜さん、遅いから送ってくよ」


思い切って言ってみた。


「そんな、いいよ。あたしは大丈夫だから」


嫌なんだ。俺が。


「駄目。女の子なんだから。はい、帰るよー」


半ば強引に羽菜さんを連れ出す。

よっしゃ、成功♪



まだ一緒にいられる。



…この日をきっかけに、遅くなる日は羽菜さんを送って帰るのが定番になって。


それがたまらなく嬉しい。


バイトの疲れなんて吹っ飛ぶよ。




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