真冬の花
なのにまた…
羽菜さんは言うんだ。
「ねえ…?冬真くん。無理して送ってもらわなくてもいいよ…?」
無理なんてしてない。
俺が一緒にいたいんだ。
それとも…
「…それとも、羽菜さんは迷惑…??」
俺はまだ高校生で。
頼りないかもしれない。
だけど、そんな線引きで見てほしくない。
「だって、悪いから…」
…本当に?
「理由それだけ?なら、やめないー」
子供みたいだけど。
少し近づいた距離を、これ以上離したくないんだ。