真冬の花
羽菜さんは、何か考え込んでるみたいで…
沈黙が続く。
俺はすごく不安になって。
やっぱり、強引すぎたのか…?
「気分、悪くした…?」
「えっ!?そんな事ないよ?」
「本当に?」
「うん!じゃあ、行こう?」
羽菜さんはどんどん先へ歩いて行く。
羽菜さん???
その時、向こうから車が走って来るのがわかった。
羽菜さんは気付いてないみたいで。
!!!
「羽菜さんっ!!!」
俺は慌てて引っ張った。
「あっぶねぇ…危機一髪」
心臓、止まるかと思った…
やっぱり羽菜さん、どこかおかしい。