真冬の花
恋の花
――《羽菜》―――
………どうしよう。
あたしはメモを見つめたまま。
熱がぶり返して、朦朧とした中で言っちゃったけど…
止められなかった。
気持ちに嘘はない。
これは本当で。
だけど、こんな形で伝えてしまうなんて…
自己嫌悪。
あたしは冬真くんの番号とアドレスを登録して。
メールを打った。
『ありがとう。ごめんね。
羽菜』
なんだかまだ、頭の中がぐちゃぐちゃ。
何を入れていいかわからなくて。
短い文章。
今はただ
眠りたかった。