真冬の花
――《冬真》―――
好き………って言ったよな?今。
俺の聞き間違い?
聞き返そうとしたけど、羽菜さんは倒れてしまった。
「羽菜さんっ!?」
きっとまだ具合が悪いんだ。
俺は、羽菜さんを抱えた。
「だ…いじょう…ぶ」
大丈夫じゃないだろ!
「羽菜さん、家の鍵!!
」
俺は有無を言わさず部屋へ運んだ。
はぁ〜
とりあえず落ち着いたみたいだ。
よかった……
規則正しい寝息に安心する。
いつまでもいるわけにいかないし、俺はメモに自分の連絡先を残して部屋を出た。