真冬の花
「…あったかい」
今日も雪が降っていて。
あたし達を二人だけの空間にしてくれてるみたいに思えて。
冬真くんの温もりで、寒さなんて感じなかった。
「…あたしも、冬真くんが大好き。
あたしと付き合って下さい」
そう言うと
もっと
強く
強く
抱きしめられて。
痛いほど、冬真くんの気持ちが
伝わってきて。
「…俺、二歳の年の差なんて飛び越えてやるから。もっと…羽菜さんに相応しい男になるから…」
冬真くん…
そんなの要らないよ。
「やだ」
「ええっ…!?」