イノセント*ハレーション
「...き」


口を動かしたけど、声にはならなくてあたしは胸に手を当てた。

この胸がこんなにもドクンドクンと鳴るのは、絆奈と出逢って過ごしたあの日々以来だろう。

でも、それとはまた少しビートの異なる心音にあたしは戸惑いながらも向き合うしかないのだと思う。

始まってしまったなら、終わりを迎えるまであたしはあたしらしく描いていくしかないんだ。


「あっ......好き、だ」


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9月22日

天気晴れ

暑かった。疲れた。

ぐちゃぐちゃになってびしょびしょになって、黄昏て吹かれて分かった。

あたしは今、月を綺麗だと思う。

そして、この月の美しさを伝えたくなる大切な人がいるって、気付いてしまったんだ。

※月の写真を後で貼る。
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