イノセント*ハレーション
「ねぇ、転校生が来るってほんと?」
「ほんとほんと。だって日葵の幼なじみだもん」
「ねぇねぇ、どんな人?」
「えっとね~...。う~ん、一言で言うと頭が良くて運動も出来てルックスも良い完璧な王子様みたいな人、かな?」
「王子様?!」
「え~、そんな人と幼なじみなんて、日葵ずる~い!」
あたしの席は、窓側の列の日葵の真後ろ。
日葵の周りには転校生...湧水くんの噂を聞きつけた人達が集まって大声で会話を繰り広げている。
朝から神経をすり減らすような光景を見て、あたしははーっとため息をつき、回れ右をした。
ここに居場所はない。
ホームルーム開始までは、あと30分もある。
例の場所に避難しているしかない。
あたしはせっかく上ってきた階段を降り、心が穏やかになれる場所へと向かった。
「ほんとほんと。だって日葵の幼なじみだもん」
「ねぇねぇ、どんな人?」
「えっとね~...。う~ん、一言で言うと頭が良くて運動も出来てルックスも良い完璧な王子様みたいな人、かな?」
「王子様?!」
「え~、そんな人と幼なじみなんて、日葵ずる~い!」
あたしの席は、窓側の列の日葵の真後ろ。
日葵の周りには転校生...湧水くんの噂を聞きつけた人達が集まって大声で会話を繰り広げている。
朝から神経をすり減らすような光景を見て、あたしははーっとため息をつき、回れ右をした。
ここに居場所はない。
ホームルーム開始までは、あと30分もある。
例の場所に避難しているしかない。
あたしはせっかく上ってきた階段を降り、心が穏やかになれる場所へと向かった。