学園の王子の許嫁になる為に皆必死らしい

あまりにも突然の事に私はフリーズしてしまった。

それってつまり…?どういう事だ?やばい、思考回路がショートしてて分かんない…

「だから、事実、お前が1番俺の許嫁に近い人物ったら事だ。お前顔に出やすすぎだろwフリーズした?と思えば表情コロコロ変わって最終的にはハテナマークでいっぱいの顔だw」

爽やかに笑みを浮かべた涼風君は誰が見ても顔を赤らめるだろう…。そんな破壊力抜群の笑みを前に私の様な普通の女の子がやられない訳がなく…思わず赤面した。

「えっ、嘘!いや、私そんなダメですって!」

「何がダメなのかな?これ、一応言っておくけど拒否権ないからねw」
ニヤリと悪戯な笑みを浮かべた涼風君…。地味に恐ろしい…

「ただ、あくまでも契約が有る。知っていると思うが本気で恋愛になんてなる訳ない。だが万が一にもなったとしたら即退学処分になる。」

真面目な顔をしたと思えばそんなことを言ってくる。
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