学園の王子の許嫁になる為に皆必死らしい

歩いていると突然、手に人肌の感触が。
来たことあるわけもない涼風君のご実家はとてつもなく大きくて人もいなくビクビクしていた私には驚く要素が満載だった。
「きゃっ！何？」
「俺だよ、お前なんではぐれるの？」
涼風君…、見つけてくれてありがとう、でも…手が、繋がれているのですが…！
「えっ、涼風君？！ごめんなさい、あ、あの、あの///」
「えっ、何？」
「いや、だから、手が繋がだだままになってて…」
「あっ///わりぃ…！」
「いや、はぐれた私が悪いから。あの、だから手…」
「ごめん、今度はゆっくり歩くからしっかり着いてこいよ。」
「ありがとう。」
優しい顔の涼風君も何かいいなと不覚にも思ってしまう私はきっと疲れているのだろう。